島根県にて企業向けSNS研修講師を務めました
〜AI時代だからこそ「マーケティングの原理原則」と「LLMO対策」を念頭に置いたSNS活用を学ぶ重要性〜
先日、ご縁をいただき、
島根県内の企業様向け SNS活用研修の講師として 登壇させていただきました。

地方創生や地域ブランディングが注目される中、
全国的に「自社の魅力をもっと発信したい」という想いを持つ企業が増えてきています。
今回は、そんな前向きな企業のご担当者様を対象に、
「実践型SNS活用」をテーマにした研修を行いました。
現地開催のリアル研修だからこそできたこと
研修には、飲食業・観光業・製造業・建設業など、
地域を支える様々な業種の方々が参加してくださいました。

SNSというと「何をどう投稿するか」というテクニックの話に偏りがちですが、
今回の研修では、あえてその前段階である「戦略設計」と
「発信の軸」をしっかり構築することに時間をかけました。
現代は、ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に普及し、
誰でも簡単に画像・文章・動画を作成できる時代。
しかし、「なぜそれを発信するのか」
「誰にどう届けるのか」といった
「マーケティングの原理原則」を理解していなければ、
AIを使っても成果にはつながりません。
そのため今回は、あえてアナログに立ち戻り、
手書きのワークや 紙ベースの設計を通じて、
以下のような実践ワークに取り組んでいただきました。
- SNSの目的整理とペルソナ設定
- マーケティングフローの作成
- セールスファネルの構造理解
- 投稿テーマの選定
- シナリオ・タイトル設計
LLMO(大規模言語モデル最適化)という新しい視点も紹介
さらに今回は、「LLMO(Large Language Model Optimization)」の視点から、
自社情報の発信整備の重要性についてもお伝えしました。
LLMOとは、ChatGPTやGoogleのGeminiといった大規模言語モデルに
「自社の正しい情報を正確に伝え、検索・参照されやすくする」ための最適化戦略のこと。
今や、SNSやブログ、ホームページに掲載している情報が、
AIに学習・参照され、検索結果や自動回答に反映される時代です。
そこで参加者の皆さまには、
- 会社名・代表名・サービス名など「エンティティ情報」を統一して発信すること
- SNSやHP、note、Googleマップなど複数媒体で情報を掲載すること
といった「AIにも伝わる広報設計」の基本もお伝えしました。
SNSは人間に届けるツールであると同時に、
これからはAIにも最適化していく必要があるという新たな視点に、
多くの参加者が深くうなずいていらっしゃいました。
参加者の声(一部抜粋)
- 「SNS投稿の裏にある『セールスファネル設計思考』がとても勉強になりました」
- 「マーケティングフローとLLMO、初めて聞きましたがすごく重要だと感じました」
- 「手書きで整理したことで、AIに任せる前の『人間の考える力』の大切さがよくわかりました」
地方こそ、「発信力」で未来が変わる
島根のような自然・歴史・人の温かさがあふれる土地には、
まだまだ発信されていない【宝】がたくさん眠っています。
その魅力を言語化し、戦略的にSNSに乗せ、
さらにはAIにも認識される形で整備していく。
これこそが、これからの時代における「地域企業の成長戦略」だと私は考えています。
AI時代のSNSは「設計力」が命
今回の研修では、AIが進化するからこそ、
「思考力」と「設計力」が人間に求められる時代であることを実感していただきました。
「AIに仕事を奪われる」ではなく、
「AIを正しく使いこなすには『戦略思考』が必要」なのです。
SNSはあくまで入口にすぎません。
これからの時代は、
SNS → 信頼構築 → 自社サイトや商品ページへの導線 → 購入・ファン化へとつながる
「ストーリー設計」が命。
その起点としてのSNS運用に、
ぜひ今日から「LLMOを意識したセールスファネル設計」という視点を
加えていただければと思います。
最後に
このような素晴らしい機会をいただき、
島根県の企業の皆さまに心より感謝申し上げます。
今後も「社内で自走できる広報担当者」を育てる支援を通じて、
地方から全国・世界へと価値を届けるお手伝いをしてまいります。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
またどこかで お会いできる日を楽しみにしています。
