ChatGPTカスタム指示の書き方|分身AIを育てる5つの項目
「AIに頼んだのに、結局ほとんど書き直している」
お客様への返信も、講座の案内も、自分らしくない文章では出せません。
ここで手が止まること、ありますよね。
これはAIが悪いというより、私たちの中にある基準を、
まだAIに渡せていないことが原因の場合多いのです。
ChatGPTのカスタム指示は、その基準を置いておく場所です。
私はこれを、AIに仕事を引き継ぐための最初の一歩だと考えています。
カスタム指示は、AIに渡す「仕事の引き継ぎメモ」
カスタム指示とは、ChatGPTに前もって渡しておく説明文です。
つまり、「私はこういう人です」「このように答えてください」と伝えるメモです。
設定した内容はすべてのチャットにすぐ反映されます。
そしてこれは、Web、パソコン、スマートフォン全てで使えます。
このメモの内容が充実していることが大事です。
有料のPlus、Pro、Enterprise、Business、Educationでは、最大5,000文字まで保存できます。
無料版とGoは最大1,500文字です。
ただし、ここがポイントですが、
このメモは「長く書けば必ず良くなる」というわけではありません。
大切なのは、「あなたの判断の基準を、具体的な言葉で渡すこと」です。

最初に入れたい5つの項目
| 項目 | 伝える内容 | 短い例 |
|---|---|---|
| 1. 自分の役割 | 仕事と立場 | 40代以上の経営者を支える講師です |
| 2. 読者 | 誰に届けるか | 専門用語が苦手な起業家です |
| 3. 大切にすること | 判断の基準 | 本人依存を減らし、命の時間を増やします |
| 4. 話し方 | 文章の雰囲気 | 15歳でも分かる、やさしい丁寧語で書きます |
| 5. 確認事項 | 守ってほしい約束 | 事実と意見を分け、分からないことは確認します |
たとえば、メールの返信を頼むとします。
「丁寧に書いて」だけでは、人によって丁寧の意味が違います。
そこで、「相手の名前を最初に入れる」「結論を先に伝える」
「むずかしい言葉を使わない」などと決めておきます。
こうすると、毎回ゼロからAIに説明する手間が減ります。
そしてAIがあなたの仕事の型を少しずつ理解しやすくなります。
そのまま使える書き方
私は、40代以上の起業家・経営者を支える仕事をしています。読者は、AIに詳しくない方です。15歳でも分かる言葉で、あたたかく説明してください。一文では一つのことだけを伝えてください。事実と意見を分け、分からないことは作らずに確認してください。最後に、今日からできる小さな一歩を一つ示してください。
まずは、この程度の長さで十分です。
使ってみて「少し違う」と感じたところを、月に一度直していきましょう。
これは、社員さんへ仕事を引き継ぐ作業とよく似ていますよね。
一度で完璧にせず、実際の返事を見ながら教え直します。
入れてはいけない情報もあります
AIが便利だからと、カスタム指示に何でも入れてしまう人もいますが、
ここには、パスワードやクレジットカード番号を入れないでください。
お客様の名前や連絡先も避けましょう。
「お客様は40代の女性経営者」のように、
個人が分からない形に変えて伝えると安心です。
この設定はいつでも変更や削除ができます。
外部サービスとつなぐ場合は、渡したくない情報を入れないことも大切です。
AIを「道具」から「分身AIブレーン」へ
私は、AIに速く答えてもらうことだけが目的ではないと思っています。
AIに自分の考え方を渡し、安心して仕事を任せられる相手に育てることが大切です。
毎週の会議をまとめる。
メールの下書きを作る。
資料のたたき台を用意する。
こうした仕事を任せるたびに、あなたの時間が少し戻ってきます。
AIに渡したいのは、きれいな自己紹介より「直した理由」
カスタム指示へ肩書きだけを書いても、返事はあまり変わりません。
育てる材料になるのは、あなたが文章を直した理由です。
たとえば「丁寧すぎて遠く感じたので、もう少し話し言葉にした」と伝えます。
すると、あなたが大切にする距離感が見えてきます。
月に一度、よく直した箇所を一つだけ加えてください。
説明を増やすのではなく、判断の跡を残すのです。
そうすれば、毎回すべてを直す時間が減ります。
その時間を、お客様の話を聞くことや、次の講座を考えることへ戻せます。
まとめ|あなたの判断は、もうAIを育てる材料になっています
カスタム指示は、自分を立派に説明する場所ではありません。
いつもの判断や、文章を直した理由を、AIへ少しずつ引き継ぐ場所です。
これまでお客様のために迷い、選んできた言葉は、すでに大切な基準になっています。
最初から完璧にまとめなくても、その一つを渡すだけで十分です。
あなたにしかできない仕事へ時間を戻せるように、
まずは今日よく直した一文から、
分身AIとの引き継ぎを始めてみてくださいね。

執筆者:清水明華 (プロフィールはこちら )
株式会社Infini Innovation代表取締役/ AIとUTAGE自動化のプロ/フリーアナウンサー
「売上=時間の犠牲」から解放され、家族との時間も大切にできる働き方を提案。多くの起業家へ「AIとUTAGEを使って収 益が自然に増えるオートファネル」の構築支援を行っている。これまで多数の受講生に「人生を変える自動化」を提供し、『オンラインでの仕組み構築』分野において信頼と実績を積み重ねている。2024年Ms.EntrepreneurGlobal受賞。海外でもAI×自動化の仕組み構築が評価されている。